様々な植生を確認しました。
9月15日(木)さわやかな晴天
この森を保全するために、我々がなすべき、最初のこと、それは、この森の現在の姿を良く理解することです。
どんな植物が生え、動物が生きているのかを知ることです。
そして、将来、それらの動植物がどうなるのがこの森にとって最良の姿なのかを考えてゆくことです。

9月15日、そう言ったことに詳しい専門家の方をお招きし、詳しく森の中を歩いていただきました。
この一回の調査で、将来のことが全て決定できたわけでは、もちろんありませんが、そのスタート地点が見えてきたようでした。
これからもこうした調査は、なんども繰り返し行うことが必要であることも、確認されました。
以下は、その時の様子と、参加者によってまとめられた報告書です。
 
 
   
   
  
     
大青田里山における第一回現地調査まとめ
      
16年度計画にもとづく里山保全整備事業を進めるにあたり、対象里山の整備方向を決定するため、専門家による森林調査(第一回)を実施した。
調査は 大久保 昭 氏( 柏市みどりの基金理事、前 柏市緑政審議会副会長)に依頼して行った。以下,その所見をまとめたものである。
     
1、 平成16年9月16日(木):9:30〜15:30
     
2、 調査参加者:大久保 昭、根本 利治、武内 清志、原 耕造、大久保 徹
      
3、 まとめ
      
  [ 森林の状況 ]
・ 戦後の拡大造林地に手が入らなかった荒廃林である。
・ 北側がスギ,南側がヒノキの人工造林地となっている。
・ 長年月にわたる下刈り,徐伐,間伐がなされなかったことにより、林床全面に タケササ類が繁茂するとともに,天然更新木(下記)が進出,上長成長が著しい。
     
  [ 植 生 ]
・ 高木類
スギ・ヒノキ (人工林)
コナラ、イヌシデ,コブシ、クリ(いわゆる山栗,シバグリ:美味)、イロハモミジ
アカメガシワ、フジ(藤本)
・ 幼令木
ハリギリ、イロハモミジ、コブシ、アカメガシワ、ムラサキシキブ、サンショウ、イヌツゲ、アオキ、クワ, キイチゴ類
・ 下草
シュンラン、ヤブラン、ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)、マンリョウ、ヤブコウジ
ホウチャクソウ、フユヅタ、ナツヅタ、オオタツナミソウ(シソ科)、
     
  [ 生 物 ]
・ タケ、ササの繁茂および上空閉鎖による光量不足から、植生貧困、食餌植物がないために、昆虫類が少なく,鳥も見かけない。(当日確認した昆虫はツユムシ、エンマコオロギ,スズメバチ、あとはアリとヤブ蚊多数)
     
[ 当面の対策 ]
  1)タケ、ササの伐倒,根系の除去
2) スギ・ヒノキの間伐による明るい林内空間の確保(密度調整・受光伐)
3)一部不良広葉樹類の整理伐
4) 動線と小規模な集会空間の確保
     
{ 附 言 }
  落葉広葉樹の上木が比較的良質,土壌条件もよいので、林床のタケ、ササの伐根とスギ・ヒノキの間伐・受光伐を行えば、間もなく下層植物が豊富になり,安定した林になるものと思われる。